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八品幸史郎 CD「Selected Preset Works 1994−1999」
¥1,500
八品幸史郎 CD「Selected Preset Works 1994−1999」 T1: GN T2: 9801_3 T3: 9801_5 T4: BIWSN T5: birthday T6: 私曲歳時記9 T7: cgep5 T8: ct T9: GN old T10: cgep3 T11: pict32000 Ver. C ■BASE AI アシスタント 限定リリースの八品幸史郎のCD「Selected Preset Works 1994−1999」。1990年代に活躍したこのミュージシャンの貴重な楽曲を収録しました。時代を彩ったメロディーとサウンドが、懐かしさと新しさを同時に感じさせてくれます。 このCDは、八品幸史郎の音楽のルーツや進化を感じられる一枚です。彼の音楽に興味を持っていた方にはもちろん、新たに彼の世界に触れる方にもおすすめです。CDジャケットも彼の世界観を表現しており、コレクションアイテムとしても魅力的です。 音楽が持つ力、そして時間を超えて響く感動をこのCDでご体験ください。八品幸史郎の魅力満載の楽曲を、ぜひお楽しみください。 ※音質や楽曲内容についての注意事項をご確認の上、お楽しみください。
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山下甫「作曲家・松下真一と過ごした音楽日記 電子音楽編」
¥1,000
engine books - difference 2024年2月28日発行 52頁 作曲家・松下真一と過ごした音楽日記 電子音楽編(2023年) 付録 = 山下 甫「電子音の音楽性、又はその可能性」(1965年) 1944年生まれの山下甫は、10代のころから関西の作曲家である松永通温や松下真一から作曲を学び、日本における本格的な電子音楽スタジオがNHKくらいにしかなかった1960年代に、プライベートの電子音楽スタジオを設立していた人物である。さらに山下は「アート・チクルス現代音楽同人会」を組織しており、機関誌「チクルス」の発行のほか、レコード・コンサートや会員の作曲した作品を発表するコンサートなども開催しており、美術家の今井祝雄はアート・チクルスのコンサートを聴きに行ったことがあるという。 本冊子「作曲家・松下真一と過ごした音楽日記 電子音楽編」は題名の通り、山下が松下真一から電子音楽の作曲を学んでいた日々の日記をもとにして書かれた記録的な文章が収められている。松下真一と毎日放送で行ったセッションの記録写真などが掲載されているだけでなく、松下真一の紹介で1965年に山下がNHK電子音楽スタジオを訪問した際に、技師の塩谷宏らと交わした会話の記録なども収められている。 さらに、機関誌「チクルス」に3回にわたって掲載された「電子音の音楽性、又はその可能性」という1965年の文章も付録として収録している。こちらの文章は山下がNHK電子音楽スタジオを訪問した際のレポートであり、当時のスタッフらがどのような考えのもとで電子音楽の制作にたずさわっていたかを垣間見ることができるだろう。なお、山下甫とアート・チクルス現代音楽同人会の活動については、以下の紀要論文を参照されたい(pdfをダウンロード可能)。 川崎弘二「アート・チクルス現代音楽同人会の活動」 ◎情報科学芸術大学院大学紀要 第10巻 2019年3月29日発行 76〜85頁 https://www.iamas.ac.jp/iamasbooks/journal/journal_of_iamas_vol-10/ 山下 甫:1944年3月大阪生まれ。1956年よりピアノを半田紀子に、作曲を大阪在住の松永通温氏に師事、対位法・和声学などを学ぶ。また、松下真一氏に師事し、電子音楽技法・数学的な作曲技法を学ぶ。1963年、アートチクルス現代音楽同人会を発足し、仲間数人と現代音楽演奏会・作品発表会を開催する。1965年、NHK電子音楽スタジオ(東京)にて技術主任より電子音のハード・ソフトの指導を受け、大阪でリサージュ電子音楽スタジオを設立。1966年、アンチミュージック宣言、「反音楽」の様式確立のため、アートチクルス作曲メンバーと共に作曲演奏活動に専念。1966年、大阪で第2回作品発表会を開催。ピアノのための「ファイノメノンⅠ/Ⅱ」、電子音のための「Resuscitation」などの作品を初演。1968年、京都で毎日新聞社後援「Zone」シンポジウムに参加し、ピアノとテルミンのための「ファイノメノンⅢ」など電子音楽の作品を発表した。そして、2022年には「電子音とパイプオルガンのためのダンテ神曲」を作曲し、Edition Omaga PointからCD「実験音楽グループ アート・チクルスの知られざる活動」が発売されている。 http://omega-point.shop-pro.jp/?pid=168669487
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松井茂 詩集「2020−2023」
¥25,000
松井茂の詩集を桐箱に3冊封入しています。 ・松井茂「二●二●」(2020年) ・松井茂「@ma84923230」(2021年) ・松井茂「Cycle 自転車をめぐる散文詩の試み」(2023年) 6セット限定 松井茂の詩集「2020-2023」は、現代社会の喧騒や人間の心の葛藤を独自の感性で綴った作品です。彼の独特な詩の世界観が詰まったこの詩集は、読む人々に様々な感情と思考を呼び起こすことでしょう。 松井茂がこの詩集を生み出すまでの経緯には、多くの苦悩や努力がありました。彼の人生や体験が、これらの詩に色濃く反映されています。それぞれの詩には独自のメッセージが込められており、読む人々に深い感銘を与えることでしょう。 この詩集は抽象的でありながらも心に響く美しい文章が並ぶため、読む人々に感性を刺激し、心に静かな感動を与えることでしょう。松井茂の詩には誰もが共感する要素があり、読む人々に心の内側に眠る憧れや希望を呼び覚ますことでしょう。 読む際には、松井茂が込めた意図や感情をより深く捉えることができるでしょう。この詩集を読むことによって、自分自身を見つめ直し、新たな気づきや感動を得ることができるかもしれません。 ※必ず著者の意図に沿って詩を読み解いてください。個人の解釈により内容が異なる場合がございます。
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川崎弘二「ストーン・ミュージック 長谷川時夫の音楽」
¥2,000
engine books - difference 2021年11月20日発行 248頁 ***** 地球上にある物の中で最も美しい物は石。 何故なら石から土が生まれ。土から森が生まれ生き物が生まれる。 地球は一つの石。月も星も石。 石のパフォーマンスは宇宙に住む己を感応する為の行と言える。 長谷川時夫 ***** 長谷川時夫は新潟県十日町にあるミティラー美術館の館長として、長く国際的な文化交流に貢献してきた。タージ・マハル旅行団をはじめとして、1960年代から現在へと続く長谷川の「音楽家」としての側面に迫る。 【第1章】ニュー・ジャズ ジャズの前衛と黒人たち ニュー・ジャズ *ex・pose ’68 【第2章】タージ・マハル旅行団の結成 小杉武久/小池龍 土屋幸雄 木村道弘 タージ・マハル旅行団の結成 【第3章】1970年 ステーション '70 ピットイン・ニュージャズ・ホール ① エクスパンデッド・アート・フェスティバル グラフィケーション 土曜ナイトショー Let! it! Beatles! 仮象・殺人ゲーム Too Much 東京25時 Head Rock フード・ブレイン フリー・ロック・イン・ウエノ ピットイン・ニュージャズ・ホール ② 海辺のピクニック 1970年のタージ・マハル旅行団 【第4章】ユートピア&ビジョンズ グレイト・ホワイト・ライト 遊歩音楽会 ロック・フェスティバル・イン・日比谷 ロック・エイジ '71 ピットイン・ニュージャズ・ホール ③ Mojo West ユートピア&ビジョンズ ポッブ・アンド・ポップス メッセージ・バンド 【第5章】渡欧 Utopier & Visioner Slottsskogsfesten Jazzhus Montmartre Young Vic ブリュッセル 【第6章】石の神話 石の神話 Parkhaven タージ・マハルへのキャラバン 帰国 ロックハウス「OZ」① バルーン&ニュー・フォーク タージ・マハル旅行団コンサート 「旅」について プルチネラ 新潟県十日町市 Fluxshoe 【第7章】新潟へ 音と自然と若者と ウラワ・ロックンロール・センター 美術手帖 インスピレーション&パワー ロックハウス「OZ」② 化石の森 エレクトリック・ピュア・ランド 1973年後半 芸術倶楽部 【第8章】雪山のコンサート 卵を立てる 雪山のコンサート 地球の未来を考える オールナイト・ピクニック・コンサート August 1974 フリースクール 地球を考える集い 【第9章】ルバイヤート ルバイヤート 曼荼羅 地球の子供たち タージ・マハル旅行団の分裂 【第10章】ガンダルヴァ・ミュージック 古代インド学院 1977年のタージ・マハル旅行団 ガンダルヴァ・ミュージック ダルマ・シュトレーナ・スクール ミティラー美術館 【第11章】ストーン・ミュージック No. 5/波 ストーン・ミュージック
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ピエール・アンリ 音の芸術
¥500
川崎弘二、檜垣智也編 engine books 2015年9月11日発行 24頁 ・インタビュー「ピエール・アンリ/ミュージック・コンクレートの50年」 聞き手=椎名亮輔 ・ピエール・アンリ「新しい音楽のありかたを考えるにあたって」 ・ピエール・アンリ「ミュージック・コンクレートと20世紀」 ・ピエール・シェフェール「ピエール・アンリを語る」 ・ピエール・アンリ「親愛なるトト」 訳=山﨑美穂 ・ピエール・アンリ 作品リスト ・ピエール・アンリ プロフィール 訳=檜垣智也
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日本の電子音楽 続々 インタビュー編 2
¥3,000
川崎弘二編 engine books - difference 2020年4月30日発行 302頁 収録インタビュー: 大野松雄、小島 努、瀬川徹夫、坂本龍一、大石 満、 菅野由弘、濱﨑公男、山内雅弘、亀川 徹、栗山和樹、山下 甫 本書は、2006年に旧版、2009年に増補改訂版、そして、2013年にインタビュー集を刊行した書籍「日本の電子音楽」の続々編となる2冊目のインタビュー集である。 書籍「日本の電子音楽」のシリーズでは作曲家を中心に、詩人、演奏家、音響技師、映画監督、評論家、プロデューサー、サウンド・アーティストなど、日本の電子音楽に関わられた方々へのインタビューを行い、旧版では19名、増補改訂版では旧版のインタビューと合わせて計41名(うち2名の方には追加のインタビューを行った)、そして、続編となる1冊目のインタビュー集では10名の方々へのインタビューを掲載した。 インタビューはその後も継続しており、その成果を今回「日本の電子音楽 続々 インタビュー編 2」としてここに刊行する次第である。
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小杉武久「インストラクション・ワークス」
¥2,000
engine books 2017年12月9日発行 52頁 音楽家・小杉武久のフルクサス時代からのインストラクション(言葉による演奏やパフォーマンスのための指示)作品集。 全面改訂された決定版を2017年12月9日から2018年2月12日にかけて芦屋市立美術博物館にて開催された「小杉武久 音楽のピクニック」展のために出版。 ■収録作品 ・ANIMA 1 ・MICRO 1 ・ORGANIC MUSIC ・ANIMA 2 (CHAMBER MUSIC) ・CHIRONOMY 1 ・SOUTH NO. 1 ・EAR DRUM EVENT ・THEATRE MUSIC ・MĀLIKĀ 5 ・TO W ・SOUTH NO. 2 ・ANIMA 7 ・SOUTH NO. 3 (MĀLIKĀ) ・DISTANCE FOR PIANO ・TENDER MUSIC ・FILM & FILM #4 ・INSTRUMENTAL MUSIC ・PIANO ・MUSIC G ・CATCH-WAVE MANO-DHARMA, ELECTRONIC ・NUMBERS/TONES ・SOUTH #8 ・WALKING ・+ -
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映画監督 康 浩郎のシネマと「声」
¥500
engine books 2019年9月7日発行 48頁 本冊子は映画監督、康 浩郎のインタビュー、再録原稿、フィルモグラフィーを収録している。 康は1956年に日本大学芸術学部映画学科へ入学し、1957年には神原寛、平野克己らと「日本大学芸術学部映画学科映画研究会」を組織した。 1959年に日大映研は映画「釘と靴下の対話」を製作し、演出は康と平野が中心となって行われた。 この映画はドナルド・リチイによってブリティッシュ・フィルム・インスティテュートの機関誌「Sight and Sound」に戦後日本の初の前衛映画として紹介されたという。 1960年に康は大学を卒業して記録映画作家協会に参加し、松本俊夫監督、宮島義勇撮影、片山幹男録音の「西陣」、東松照明監督、真鍋博製作、大野松雄音楽の「シネ・ポエム作品No. 1」などの助監督を担当する。 記録映画作家協会の機関誌「記録映画」では1962年度の編集委員を務めるほかに論文も寄稿し(本冊子に再録)、1965年には大阪湾に潜る済州島出身の海女を描いたテレビ・ドキュメンタリー「大都会の海女」、そして、1966年には関西電力のPR映画「くだものづくり」などを監督する。 1968年には「大阪自主映画センター」を組織し、1968年には「1968大阪の夏 反戦の貌」、1969年には「むちうたれる者 ドキュメント輪禍」を製作する。 1969/70年には小杉武久の音楽によるPR映画「オープン・スペースを求めて 大阪三菱ビルの場合」「大阪に背骨を入れる」なども監督するが、康は政治的な時代の転換とともにしばらく非商業映画の世界からはドロップ・アウトすることとなる。 1984年に康は松本雄吉率いる維新派が旧国鉄大阪駅コンテナ基地跡にて開催した公演を撮影した映画「阿呆船 さかしまの巡礼」を監督し、1991年に公開された映画「金日成のパレード」の日本語版の演出を務めた。 1980年代末からはテレビ業界にも復帰し、「サンデープロジェクト」ではレフ・ヴァウェンサ(ワレサ)大統領への単独インタビューを実現させている。 2000年代からは衛星放送のためのドキュメンタリー番組を多く手がけ、2004年からは「シネアスト・オーガニゼーション・大阪」の総合プロデューサーを務めた。 康 浩郎: 1938年大阪に生まれる。1956 年に日本大学芸術学部映画学科へ入学し、1959年に完成した日本大学芸術学部映画学科映画研究会「釘と靴下の対話」の集団製作に参加する。1960年に日本大学を卒業し、1960年代は関西と関東を行き来しつつ、松本俊夫監督「西陣」などの助監督を務めるところからキャリアをスタートさせ、東洋映画、毎日放送映画、日本映画新社、岩波映画製作所などでPR映画やテレビ・ドキュメンタリーなどの監督を務める。1968年より映画運動「大阪自主映画センター」を主宰し、「むちうたれる者」(1969)などの作品を発表する。1970年代後半からは宝塚映画や日本シネセルの製作によるPR映画や記録映画などを手がける一方で、維新派の公演を記録した「阿呆船さかしまの巡礼」(1984)や「金日成のパレード」の日本語版(1991)などを手がけた。1980年代末より朝日放送やテレビ大阪において多くの報道番組や経済番組などを手がけ、1992年に株式会社パトリアを設立した。2004年には「シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)」を設立し、大阪市とともに新人映画監督育成のための映画祭「CO2・フィルム・エキシビション」を立ち上げ、総合プロデューサーを務める。2000年代からは衛星放送のためのテレビ・ドキュメンタリーなどを数多く企画・演出し、東日本大震災をテーマにした「共感の絆」三部作(2012〜2013)や、長崎の潜伏キリシタンを描いた「沈黙の声」(2017)などを制作した。
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【CD付属冊子の別売です】川崎弘二「日本万国博覧会の電子音楽 第1巻 せんい館」【購入注意】
¥500
engine books - difference 2021年2月28日 36頁 ***** ※本冊子はスリーシェルズから発売されたCD「湯浅譲二 Expo ’70『せんい館』のための音楽」に封入されていた冊子と同一のものです。購入の際にはお気をつけください。 ***** 1970年に開催された日本万国博覧会のパビリオン「せんい館」は総合プロデューサーに工藤充、総合ディレクターに松本俊夫、音響ディレクターに秋山邦晴を配し、作曲に湯浅譲二、音響技術に塩谷宏が参加した。 せんい館の中心ドームには映像ホール「スペース・プロジェクション」が設置され、断片的な人体の巨大な彫刻が取り付けられたホール壁面に向けて「合計18台のプロジェクターから映像が投影」される映像作品「スペース・プロジェクション『アコ』」が上演された。 「アコ」のために湯浅は、オーケストラ、電子音と具体音を素材とした「スペース・プロジェクションのための音楽」を作曲した。この作品は57個の5ウェイ・スピーカーにより、6トラック、22チャンネルによって再生され、湯浅の1967年の電子音楽「イコン」で試みられた水平的な音像移動の他に、垂直的な音像移動の要素も加えられた。 湯浅は「アコ」を体験することによって「得られるものは『鑑賞』といった客観的なものではなく、もっとトータルな人間の『全的な体験』そのもの」であって、スペース・プロジェクションは「未来の劇場の一つの在り方」を示唆していると述べている。 スペース・プロジェクションの周囲にあった展示室とロビーには、湯浅によるミュジック・コンクレートや電子音楽が流された。ロビーに設置された、四谷シモンの製作による人形からは湯浅のテープ音楽「ヴォイセス・カミング」の「インタヴュー」のバージョンが再生され、松本俊夫は「関節がはずれたような言葉のナンセンスなコラージュ」が提示されたと述べていた。 本冊子では「せんい館」の出展の経緯や、当時のマスコミや大島渚、筒井康隆、和田誠などの文化人の反応、そして、「スペース・プロジェクションのための音楽」が素材となるオーケストラからどのようにしてテープ音楽として構成されたかを示す図や、パビリオンの構造図なども掲載している。 ***** ※本冊子はスリーシェルズから発売されたCD「湯浅譲二 Expo ’70『せんい館』のための音楽」に封入されていた冊子と同一のものです。購入の際にはお気をつけください。 *****
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檜垣智也 CD「入院患者たち」
¥1,800
平成26年度 文化庁メディア芸術祭 審査員推薦作品「囚われた女」などで知られる作曲家・アクースモニウム演奏家、檜垣智也のアクースマティック作品集。 収録曲 1. 入院患者たち (2016) 2. ドの音 (2016) 3. Incorporeal (2011) 4. Soniferous Garden (2020) 5. 大宇陀スケッチ (2017) 檜垣智也: 1974年山口県生まれ。大阪芸術大学卒業。愛知県立芸術大学大学院修了。博士 (芸術工学、九州大学)。フランスへ留学しアクースモニウムに出会う。 以後、世界中のアクースモニウムを演奏しながら創作・研究・教育活動を展開している。
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松井茂 CD「時の声」
¥1,800
松井 茂「通路 ─ 入口から出口まで」 本CDに収録した音源は、詩集『時の声』(photographers' gallery、2010年6月)にかかわる、入口から出口までの出来事だ。この通路の手がかりとして、詩集に寄せた解説を再掲する。 本詩集は、録音・再生・中継・複製・変換・編集に関する技術と現象を主題とし、photographers' galleryにおける「REPLAY」(2009年7月4日~10日)、「GLOSSOLALIA」(2009年11月3日~16日)、「Asynchronous」(2010年3月3日)、「ACOUSMATIC」(2010年5月25日~6月6日)に基づいて、以下の過程を追って編まれた。 (1)松井 茂がICレコーダーで録音した具体音を素材に、QuickTimeで編集した「具体詩」を制作(「REPLAY」)。 (2)さかいれいしうが「具体詩」をイヤフォンで聴取しながらオノマトペ(擬音語、擬態語、擬情語)化し、森永泰弘がマイクロフォンで録音し編集した録音版「音声詩」を制作(「GLOSSOLALIA」「Asynchronous」)。 (3)武石 藍が録音版「音声詩」を仮名原稿化し、松井 茂が編集したテキスト版「音声詩」を制作(「ACOUSMATIC」)。 「時の声」のみは、松井 茂が録音版「音声詩」を仮名原稿化し、編集制作(「朝日新聞」2009年9月12日夕刊に「音声詩 時の声」として掲載)。 松井 茂 Shigeru Matsui 1975年東京生まれ。詩人、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。詩集に『同時並列回路』『量子詩』『オルガ・ブロスキーの墓』(Aloalo International、2006)、『音声詩 時の声』(photographers' gallery、2010)など。著書に『虚像培養芸術論 アートとテレビジョンの想像力』(フィルムアート社、2021)、編著に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013)、『日本の電子音楽 続 インタビュー編』(engine books、2013)。論文に「今野勉 ラディカルなテレビ表現をするレジスタンス」(『放送研究と調査』、2015)など。展覧会の監修に「磯崎新 12×5=60」展(ワタリウム美術館、2014)など。
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鈴木治行 CD「比率」
¥2,300
◎解説=近藤譲「鈴木治行の音楽 ── 又は、相対化への窓」 1. Cut Back (1995) 斎藤和志(flute)、本田英輝(oboe)、今泉文希(violoncello) 2. 比率 Ratio (2003) Trio Fibonacci: Julie-Anne Derome(violin)、Gabriel Prynn(violoncello)、André Ristic(piano) 3. Period (1999) Icarus Ensemble: Giovanni Mareggini(flute)、Mirco Ghirardini(clarinet)、Marco Pedrazzini(piano)、内本久美(piano)、Nicola Baroni(violoncello) 4. Sunrise (1997) Ensemble Contemporary α: 城谷正博(conductor)木ノ脇道元(flute)、桃原健一(oboe)、谷口玄徳(clarinet)、塚原里江(bassoon)、曽我部清典(trumpet)、池上亘(trombone)、野口千代光(violin)、安藤裕子(viola)、小貫詠子(violoncello)、柳澤智之(contrabass) 5. Orbital (2005) e-mex trio: Joachim Striepens(clarinet)、Burkart Zeller(violoncello)、Martin von der Heydt(piano) 6. Neither Fish Nor Fowl Suite (2003) 白石禮子(violin)、矢沢朋子(piano)
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篠原眞の電子音楽
¥2,000
川崎弘二編著 engine books 2012年5月31日 120頁 第1部 篠原眞による電子音楽 ジーメンスの電子音楽スタジオ 言語と音楽 ユトレヒト大学ソノロジー研究所について 電子音楽について 《パッセージ》(1980)への小さな覚書 NHK電子音楽スタジオを巡っての覚書 第2部 篠原眞の電子音楽 川崎弘二「篠原眞の電子音楽」 鈴木治行「篠原眞の電子音楽における、現実音の使用をめぐって」 有馬純寿「電子音楽作品の上演 篠原眞作品を例に」 高久 暁「篠原 眞、その創作の概要と電子音響作品の意義」 第3部 資料 篠原眞の電子音楽 作品リスト