【CD付属冊子の別売です】川崎弘二「日本万国博覧会の電子音楽 第1巻 せんい館」【購入注意】
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engine books - difference 2021年2月28日 36頁
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※本冊子はスリーシェルズから発売されたCD「湯浅譲二 Expo ’70『せんい館』のための音楽」に封入されていた冊子と同一のものです。購入の際にはお気をつけください。
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1970年に開催された日本万国博覧会のパビリオン「せんい館」は総合プロデューサーに工藤充、総合ディレクターに松本俊夫、音響ディレクターに秋山邦晴を配し、作曲に湯浅譲二、音響技術に塩谷宏が参加した。
せんい館の中心ドームには映像ホール「スペース・プロジェクション」が設置され、断片的な人体の巨大な彫刻が取り付けられたホール壁面に向けて「合計18台のプロジェクターから映像が投影」される映像作品「スペース・プロジェクション『アコ』」が上演された。
「アコ」のために湯浅は、オーケストラ、電子音と具体音を素材とした「スペース・プロジェクションのための音楽」を作曲した。この作品は57個の5ウェイ・スピーカーにより、6トラック、22チャンネルによって再生され、湯浅の1967年の電子音楽「イコン」で試みられた水平的な音像移動の他に、垂直的な音像移動の要素も加えられた。
湯浅は「アコ」を体験することによって「得られるものは『鑑賞』といった客観的なものではなく、もっとトータルな人間の『全的な体験』そのもの」であって、スペース・プロジェクションは「未来の劇場の一つの在り方」を示唆していると述べている。
スペース・プロジェクションの周囲にあった展示室とロビーには、湯浅によるミュジック・コンクレートや電子音楽が流された。ロビーに設置された、四谷シモンの製作による人形からは湯浅のテープ音楽「ヴォイセス・カミング」の「インタヴュー」のバージョンが再生され、松本俊夫は「関節がはずれたような言葉のナンセンスなコラージュ」が提示されたと述べていた。
本冊子では「せんい館」の出展の経緯や、当時のマスコミや大島渚、筒井康隆、和田誠などの文化人の反応、そして、「スペース・プロジェクションのための音楽」が素材となるオーケストラからどのようにしてテープ音楽として構成されたかを示す図や、パビリオンの構造図なども掲載している。
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※本冊子はスリーシェルズから発売されたCD「湯浅譲二 Expo ’70『せんい館』のための音楽」に封入されていた冊子と同一のものです。購入の際にはお気をつけください。
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